世にも奇妙な物語。

お疲れ様です。

パソコンが「便利なもの」から「生活必需品」としての地位を確立して以降、

一家に一台ではなく、最早一人に一台の時代が到来しています。

よって、
必然的に家電量販店にパソコンをお求めにいらっしゃる方々の知識もある程度定着し、


わざわざ店員から接客を受けなくても自分で選んで自分で買って帰る


というケースが増えているのも事実。

し　か　し　、

その逆も然り。

「全く分からないから教えて欲しい！」

「今更だけど初めて買うんです！」

「沢山パソコンが並んでてドレを選んだらイイか分からない！」

当然ながらこういった声もあり、

またあるからこそ各社メーカーはこぞって売り場に人員を投入し、
そういった層を狙い、壮絶なシェア争奪戦が毎日繰り広げられている現状。

私もキャンペーン時は勿論、営業回りで店舗様へお邪魔すると
お客様よりお声を掛けられることは日常茶飯事です。

例えば・・・・・

「この機種とこの機種、

全く同じにしか見えないのに

なんで値段がこんなに違うのッ！？」

こういった質問に対し、販売員が

「このＰＣはCore2のP86を積んでいて、こっちはAMDのTurionx2のRM-70積んでるんですよ」

などと訳知り顔で説明しても、私がお客様だったら

尚更に混乱すること請け合いです。

私だって最初から詳しいワケではありませんでしたし、
そもそもパソコンが好きでこの業界に入ったクチでもなし。

むしろこの業界入るまでは

『パソコン』を『パソコン』であると認識して使っておらず、

『なんだかワープロの凄いヴァージョンなんでしょ？』的な認識しかありませんでした。(実話)

ですから、そういった層のお客様に相対する際、
常に自分をフラットの状態にすることを心掛けてきました。

しっかりとヒアリングをし、

『一体、何を聞きたがって何を求めているのか』

相手の分析をしてから対応へと入る。

お客様への接客対応でも、法人企業様への商談時でもそう。

売り場の販売員の方々を観察していると



「売りたい気持ち」が先行し、ただの独りよがりな『ワンマンショー』になっている


ような接客と

「まずは相談員」として対応し、機を見極めて「販売員の顔」へと豹変する

ヤリ手の対応に分かれています。

当然ながら実績にも忠実に影響され、
後者の方々の方がお客様と楽しそうに会話をしている。


拝見していて感心する場面ですね。

コレは対個人・法人対応経験を経て私が１０年近く掲げてきた自戒ですが、



１に分析

２に分析

３・４も分析

５に提案

的外れな『提案』をしない為にも、
しっかりと相手を『分析』し、最後に

見極めた『提案』により美しく一発で落とす。

今後とも守り貫き通したいとポリシーですが、

し　か　し　、

中には分析不可能なケースもある。
今回はそんな話。

特に家電量販店にいらっしゃったお客様が口にされる

トンデモ発言。

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Ω「インターネット買いたいんだけどさ！

ドコに売ってんの！？」

・・・お客様…インターネットは

箱に入ってパッケージ販売しているものではございません…。



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いわゆる『誤認識』をブツけられるケースも現場では日常茶飯事。

時に可愛げのあるケースもあれば、理不尽な怒りをブツけられるケースもあるでしょう。

例えばコンナ話。

某年某月某日


一人のご婦人(Ω)がいらっしゃり、
丁度コーナーで展開調査している際に捕まりました。




「パソコン初めてなんだけどさ！！！！！
ドレ買ったらいいの？！！！！
安いのにしてね！！！！！
オバちゃんにも分かるように説明してね！！！！」




と喋るマシンガン(大阪風味)のように先制攻撃を受け、


それである程度説明している最中のこと。





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Ω「(タワー型デスクトップＰＣ本体を指しながら)これ！！！ドコから『カミ』が出てくるのよ？！！！」


「…はい？『カミ』？？」


Ω「そう、『カミ』！！だって出てくるんでしょ？！！」


「…えっと、『カミ』ってどういった・」


Ω「だからさ、表とか作ったらそれが出てくるじゃない！！！！」


「もしかして『紙=Paper』ですか？」


Ω「そうそう、紙！！どっから出てくるの？！！」


「申し訳ありません、パソコン本体から紙を印刷して出す機能は内蔵されていないんですよ。」


Ω「じゃあコッチから出てくるんだ？！！！」


「いやいやいや！誠に申し上げにくいのですが、モニターからも紙は印刷できないんですよ。」


Ω「あら！！じゃあどうやって皆は印刷してるの？！！！」


「実はですね…何を隠そう・・・！！
　(↑この辺から面白がってる)

プリンターという印刷する為の機器をご購入していただき、
パソコンと接続することで初めて可能になるんですよ！」


Ω「あら!!そうだったんだ!!!!コレだけ買ってもダメなのね!!!!中々アクドイ商売ね!!!!」


「…あはは、で　す　よ　ね　」



Ω「じゃあ、コッチは？！！！」


「そちらはノートパソコンといいまして小型で液晶画面とパソコン基盤本体が一体化しているんですよ。」


Ω「へぇ～！！！！じゃあ、コレは





　ど　っ　か　ら　紙　が　出　て　く　る　の　？　」





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ラストが少々ホラー染みておりますが、

嘘偽りない実話です。

まぁ…確かに探せば無くも無いんですがね…。
プリンタ内蔵ノートＰＣ。



























問題は・・・

もう二の句の告げないような規格外なケース。
または唖然としてしまうケース。



理不尽すぎる内容に怒りをブツけられた際は、
もう投げ出して全力であの夕日に向かってダッシュしたくなりますそれはもう痛切に。



しかし、不幸はいつ襲ってくるか分からない。

ここでご紹介するのはほんの一割・一部・一面にしか過ぎませんが、


未だ私の記憶の残滓にある

印象深いトラウマもののケースも含めてご紹介したいと思います。







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【Case1】



「メモリ何Ｇですか？」


Ω「外につけるの買ったから

合　わ　せ　て　５　０　０　Ｇ　だよ！！(怒」












































（ 'Д'）












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【Case2】



「それはハードディスクに原因がありそうですね。」


Ω「それなら捨てて他の使えば直るんだろ？」


「メーカー製ですから、他社様のものはご推奨致しかねますね。」


Ω「え？あんなの

１　０　枚　５　０　０　円　で　売　っ　て　る　じ　ゃ　ん


ほ　ら　」












































（ 'Д'）









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【Case3】



「どんなＰＣお使いですか？」



Ω「　四　　角　　い　　の　　。」






























（ 'Д'）










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【Case4】



Ω「フレヴって表示されてる動画ファイルなんだけど、見れないんだよ！！」


「そちらはファイル名ですか？」


Ω「いや、ゴルフの動画なんだけどね。」

























　Ｆ　Ｌ　Ｖ　で　し　た　













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【Case5】



Ω「急にファイルが開けなくなって困ってんだよ！！

ちょっとパソコン持ってきたんだけど、見てよ！！」







・
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(クリックで拡大)


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「ショートカットファイルばっかりですね。」



Ω「え？だってこっちのほうがサイズ小さいじゃん。


元のやつとか



デ　カ　い　か　ら　消　し　た　し　。」









































(((; 'Д')))















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【Case6】



Ω「『.dat』なんて全部ウィルスっぽくて怖いから消したよ。」

(((((; 'Д'))))














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【Case7】



「お使いのＰＣの動作が急に不安定になった原因が判明致しました。」


Ω「やっぱりＰＣが悪いんだろ！！」



「タスクバーにて

ノートンとマカフィーとバスターとウィルスセキュリティ０が

競演しております。」



















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【Case8】



Ω「これってレコード入るんじゃないの？！！」


「物理的に入りませんね。」




















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【Case9】



Ω「コアなんとか(」


「コアツーデュオ。」


Ω「そう。それあると動き早いんでしょ？」


「ええ。」


Ω「映画を良く観るんだよ。」


「ええ。」


Ω「再生速度まで二倍になると困っちゃうんだけど、どうにかならない？」


「ええ、なります。」

















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【Case10】



Ω「インターネットができないんだよ！

無線でできるって４Ｆの人に言われたから買ったのに！」


「無線ルーターはお持ちですか？」


Ω「むせんるーたー？なにそれ？」


「…と図解の通りです。ところで回線は光ですか？ＡＤＳＬですか？」


Ω「ヒカリ？エーディーエスエル？なにそれ？」


「インターネットのご契約は？」

Ω「なにそｒ？」













(((; 'Д')))
(((; 'Д')))
(((; 'Д')))

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今なら笑い話で片がつきますし、


【Case６】のように『.datファイル』を全て消されてしまっても

該当ソフトウェアを再インストールしなおして頂く

事でつつがなく対応できました





が、とりあえず


【Case５】だけは後日談も含めてシャレにならなかった点だけ明記しておきます。









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