お疲れ様です。
本日も掲題の通り(?)、
まともにInしてないのですから、リネネタなんぞありません!
今流行の低価格小型PCの記事ですので、ご興味をお持ちの方のみ
ご覧下さい。
さて、
“もはや時代はULPC!!”
といわんばかりに、ネット上にて騒がれてきました。
そのお陰で認知度も急上昇。
Core2登場時も然り。
本当に日本のPC市場の、
新製品に対する浸透率・購買意欲
は世界でも誇れるレベルだと思わずにはいられないですね。
だからこそ。
情報は、迅速に、正確且つ精確に、入手したいもの。
ASUS(アスース)が、【EeePC】を市場に投入してからというもの。
続々と連投され続ける新製品を、
需要に合わせて見極め、商品選別・差別化を考察していきたいと思います。
さて、まずは『ULPC』とはそもそも何か。
『ULPC』=『Ultra Low-cost PC』
恐らく正式な識別名称は
『UMPC』=『Ultra Mobile PC』であり、
Intel®やMicrosoft®が定義したタブレットPC(小型PC)の規格の名称です。
現在、市場では『Netbook-ネットブック』とも呼ばれていますね。
その通り名の通り。
できることといったら、
●インターネットで情報収集
●文書編集
●メール
以上。
この程度です。
よって、マーケット需要として想定されたのは間違いなく
『センコンドPC』・『ビジネスマン向けPC』
といった辺りでしょうか。
一般家庭において『メインPC』とするには絶対的にスペックが足りません。
しかし、軽い!安い!旨い!かどうかは分からないですが、
こういった大々的な広告戦略を打って出ていることが、
逆に消費者に誤解を与えるケースもあるようです。
これはつい先日の話ですが、
某家電量販店にいつも通り営業でいった所、
PCコーナーの販売員さんがクレーム対応に追われていました。
お客様ももの凄い形相で捲し立てていたので、一体何事かと思い、
後学のためにも窺ってみたところ…
「私はネットしかしない。だから安いPCが欲しい。」
という需要のお客様に、問答無用で『ULPC』をお薦めしてしまったとか…。
あぁ…名前とイメージだけが先行してるなぁ。
と思わざるをえませんでした。
勿論、PCコーナーの販売員として徹底された商品知識を持ち、
尚且つ、知識を日々磨き続けることは義務だと私は思います。
当たり前ながら強要などはできませんが、
知識補給をして頂けないと3つのマイナス要素を生み出す可能性があるワケです。
①間違った・不足した商品知識でもって消費者に対価を払わせて購入して頂くことは、
言うまでもなく、お客様への迷惑に繋がります。
②また量販店の視野で鑑みれば、店への信頼感喪失に繋がります。
③更に、ケースによってはお客様が需要に合わないPCを買ってしまったことで、
メーカーにクレームがくるケースもあり、
理不尽な話ですがメーカーの信頼喪失にも繋がりえます。
最後のはちょっと主観入ってるかもしれませんが、
その主観で判断させて貰えば、一番の重症は当然①です。
この①を防ぐために、二重三重の情報展開・情報共有が必要でしょう。
上記の事件で、何が不足していたか。
それはやはり正確・精確な情報に尽きます。
「ネット用途専用!」
という分かり易い売り込みで、売る方も売る方ですが…。
「インターネット」という単語は、もうこの時代非常に広範囲なものです。
当然ながら、まず第一に思い浮かぶのは「ネット=情報収集」でしょう。
しかし、この程度なら『ULPC』程度のスペックでも問題などないと言い切れます。
重いサイトなら、その重いサイトのせいにできるし(笑
続いて、旅行の手続き・ネットショッピングも問題無いでしょう。
まぁセキュリティソフトすらまとも動作するかどうか断言できない、
ネット=無線LAN上等のモバイルPCで、
金銭トレードする勇気があればの話ですが。
しかし、このお客様のメイン用途は違いました。
需要は「出先での遊び用モバイルPC」。
つまり、《ニコニコ動画・Youtube・Dailymotion・GUBA》etc.
動画共有サイト閲覧にあったのです。
これの何が問題か。
《Youtube》程度ならば、過半数の動画が画質捨ててるので
閲覧に問題が無いでしょう。
しかし、画質に拘りを持つ提供者・閲覧者が多いとされる《ニコニコ動画》においては
難しいケースがあります。
動画について語ると間違いなく、専門用語っぽい意味不明アルファベット乱発の電波サイトと間違われる上に、
私も現在勉強中である故、そこまで詳しいわけではありませんのであまり言及できませんが…。
動画には様々な形式があります。
例えば、家電DVDレコーダーで録画したTV番組「相棒」。
これをi popに転送して、観る「相棒」。
同じ内容の動画でも、PCから見ればまったくの別物と判断されます。
要因は「データ容量・データ形式」ですね。
i podにしまう為には、TVで観る高画質なまま保存しようとしても不可能です。
仮に保存できても、6GBのi podなら1時間保存できるかどうかでしょう。
だから圧縮しなければならない。
i podに適した形式に変換(エンコード)しなければならないワケです。
お弁当箱に「ご飯」をそのまま詰めると、お弁当箱の容積の大半を占領しますよね。
でも、その「ご飯」を一回取り出して「おにぎり」にして、入れなおす。
お弁当箱、さっきよりも空くでしょう?
ソコに他のおかず(他の動画・音楽)をもっと多種多様に詰めることができるワケだ。
でも「おにぎり」の形式にもやはり色々あって、
「三角むすびがイイ!」
「俵むすびがイイ!」
「味噌味がイイ!」
「チョコレート味がイイ!」
等々バリエーションは豊かです。
これをi podに転送する動画へ当てはめると、
「ただ(i pod)で動画が観れればイイ!」
「高画質で観たい!」
「高音質で観たい!」
「低画質でイイから大量に動画を保存したい!」
という用途に選別できます。
その需要に合わせて、変換(エンコード)形式にも多種多様な種類がある。
そして、現在、高画質な変換(エンコード)方式の代名詞となっているものが
数種類ある…と。
その中でも有名なのが「H.264」・「On2VP6」の二種。
「On2VP6」は私が知る限り有料の形式なので、
お金払ってPCに導入しないと「On2VP6」形式にできなかいハズです。
というより、実は無料で配布してたら教えてください。(*法律の範囲内で)
しかし、「H.264」は無料配布されており、
誰でも「H.264」に変換(エンコ)できる。
だからこそ流通しており、《ニコニコ動画》を閲覧する際は頻繁に出くわします。
しかし、重いんです。
というと語弊を招くかもしれませんが(H.264の圧縮率は優秀だと思います)、
『ULPC』程度のスペックで閲覧しようとすると非常に困難な動画も存在する
と表現したほうがいいかもしれない。
話を戻しますが、今回目撃したクレームは
お客様の需要を詳細な部分まで理解到達できなかった点&理解到達の為に情報が不足していた点
に非があると考えます。
そして、ユーザーとしても買う前から、
自分の用途に適合したモデルを買うのが一番安心でしょう。
やっとこさ本題ですが、
『ULPC』というのも類別化名称であり、
ユーザーの需要状況によって、どのメーカーの『ULPC』が適合するか
判断が分かれるところだと思います。
もしご購入をお考えでいらっしゃれば、
スペックからデザインまでを十分に吟味して、
満足のいく買い物をしましょう!
下記、各メーカーの『ULPC』を検証して一覧表を作成してみました。
ASUS | Acer | GIGABYTE | DELL | HP | NEC | TOSHIBA | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
機種名 | EeePC | AspireOne | M912X | Inspiron-Mini | 2133Mini-Note | LaVie Light | NB100 |
OS | XP Home | XP HOME | XP HOME | XP HOME | Vista Basic | XP HOME | XP HOME |
CPU | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) | Atom (1.6GHz) |
RAM | 1GB | 1GB | 1GB | 1GB | 1GB | 1GB | 1GB |
HDD | SDD 12GB | HDD 120GB | HDD 160GB | SDD 16GB | HDD 120GB | HDD 160GB | HDD 120GB |
Wi-Fi | b/g/n | b/g | b/g | b/g | b/g | b/g | b/g |
Display | 8.9wide (1024*600) | 8.9wide (1024*600) | 8.9wide (1280*768) | 8.9wide (1024*600) | 8.9wide (1280*768) | 8.9wide (1280*768) | 8.9wide (1024*600) |
Weight | 1.1kg | 1.1kg | 1.3kg | 1.03kg | 1.27kg | 1.17kg | 1.05kg |
Battery | 8.3H | 3H | 3.5H | 3.4H | 2.3H | 2.6H | 2.9H |
Color | White/Black | White/Blue | Silver | Black | Silver | Black | Black |
Cam | 1.3M Pixel | 0.3M Pixel | 1.3M Pixel | 1.3M Pixel | - | 1.3M Pixel | 0.3M Pixel |
Slot | SD/MMC | SD/xD/MS/MMC | SD/MS/MMC | SD/MS/MMC | SD | SD | SD/MS/MMC |
Price | \59,800 | \54,800 | \79,800 | \60,754 | \59,850 | \64,890 | \74,800 |
続いて、需要に合わせたコーディネートを考察してみます。
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~モバイル重視!外で仕事用途に使う派!~
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【EeePC】-【ASUSTeK Computer】
上記のラインナップならこれ一択でしょう。
栄えある時代の先導者。
僕らのASUSですね。
台湾(だっけ)のメーカーで、
「え?なにこのメーカー?」
という印象を受けがちですが、安心してください。
PC自作erの3割がASUSの部品(主にM/B)をPCに入れてます。
(勝手な予想だけど、あながち間違ってるとも言い切れない昨今)
有名メーカーです。
喫茶店etc.でイーモバetc.と組み合わせて使う人ならば、
バッテリー時間がモノを言います。
HDD少ないですが、ビジネス用途なら無駄に大量のデータを持ち歩くのは危険。
実質用途から鑑みれば、この程度のHDDの充分運用可能と思われます。
肝心のメールを受信する時にバッテリー切れとか起こされたら、
そのまま『ULPC』を瓦割りし兼ねませんからね。
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~文書作成重視!出先といっても出張先で使う派!~
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【M912X】-【GIGABYTE】
【LaVie Light】-【NEC】
選択の決め手はHDD容量です。
バッテリーを必要とするのは電源が確保できない状況下で使う方。
しかし、出張先ならホテル内で電源を確保できます。
よって、バッテリーを重要視する必要性は低い。
必要とするのは汎用性です。
●パワーポイントで写真を取り入れた資料作成したい。
●折角出張したのだから、出張先にてデジカメで撮った写真を保存したい。
●ブログ・HP更新を出先でも行いたいから、必要データをごっそり持ち歩きたい。
といった需要に応えてくれる選択肢でしょう。
・・・・・まぁ、正直それでも120GBあれば充分でしょうが。
…と、用途に分けても二種類にしか差別化できないほどに
用途に乏しい『ULPC』です。
しかし、PanaのLet's Noteを始めとした12.1型モバイルノートは
どれも高価でそうそう買い替えができません。
20万越えはデフォで、下手したら天城越えです。
『ULPC』を正しく運用できれば、
より低い投資で、充分な見返りを得ることができる。
参考になれば、幸いです。
(*'ヮ')ノ
注):敢えて言及しておきますが、『ULPC』でリネはできません。
「外でゲームしたいなぁ」という需要に応えてくれるのは、今のところVAIOの13.3型wideノートかDELLのXPS13.3型wideくらいしか思いつきませんし、それでも3Dネトゲーはキッツいです。できてエミュレーターくらいではないかと思います。
SNESのエミュくらいならできた記憶あります。
.
おぉ、UMPC一覧参考になりまっす^^
返信削除EeePCのバッテリー駆動時間は圧倒的なのに驚きました@@
迷うなぁ・・・。
現在、THINKPADのB5ノートをモバイル用として使っているのですが、電源持ち歩き(最近はマクドナルドとかでも電源付きの席があるので)ながらしているのでタルいので長時間駆動はポイントですね。
ただし要領が12Gってところが・・・。WINDOWSプレインストール+オフィス関連だけでも2Gって軽くいっちゃいますよねぇ。残るは10Gかぁ・・・。LINUXとデュアルブート化もしたくて容量は多めのほうがいいですなぁ。
でも、SDスロットもついているところだし、案外HDって多めに取っておいて使わないことが多いかもですね。アプリ等だけSSDにしてデータはSDで持ち歩くという手が。
自分的にはSDDでもEeePCが一歩リードってところです。