お疲れ様です。
本日は掲題の通り、国内・外資メーカーの発表した
2008年 秋冬最新モデルにおけるハイエンドノートPCを対象に
スペックを見比べ、検証してまいります。
ついでに LineageⅡが快適動作するかどうかも検討したいと思います。
それはもうピーコも真っ青な勢いでバッサリいきます。
あらかじめ申し上げておきますが、職業柄というだけでなく、
一人の自作erとして、PCには独自美学・拘りがありますので、
ハバネロのキムチ鍋に匹敵する程の物凄い辛口コメントが飛び出ようかと思われます。
しかし、以下のコメント内容は対象商品を蔑む意味ではなく、
極めて冷静かつ主観的な消費者側からの意見であり、
決して的外れな内容を物語っていないことだけは自信がありますので、
これからメーカー製ノートPCのご購入をご検討されていらっしゃる方にとっては、
一つの価値観として受け取って頂いて構わないと思います。
ただ鵜呑みにはしないように。
それでは、有名メーカーで比較検討してまいります。
取り上げたメーカーは【NEC】【FMV】【TOSHIBA】
【VAIO】【DELL】【EPSON】の6社。
【TOSHIBA】さんだけがBTO(Build To Order…パソコンのオーダーメイド)を
個人向けに販売していないようでしたので、
【TOSHIBA】さんのPCだけはリテール品(*)です。
残りの5社は全てBTOで必要と思われる部分のみ最強スペックで固めてみました。
(*)リテール品…業界用語。【retail】=梱包された商品。つまり一般のカメラ系量販店やらヤマダコジマetc.で売っているパンフレット掲載既製PC。
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エントリーNo.1 【NEC】
言わずと知れたサポートランキングNo.1の大手メーカー。
バザール君のマスコットキャラで有名なトコです。
そして株トレーダーにとっては、ここ●●年間、おかしいくらいに株価に変動が見られない異様なメーカーです。
PC買うなら「NECか富士通買っときゃ問題ない」と昔っから言われているくらいですから、信頼性なら余りあるでしょう。
しかし、当社の弱みとも言える「PCパーツ新製品に関する市場対応の遅さ」。
例えば『Core2Duo』が登場した際、いち早く取り入れたのは当然ながら外資系メーカー【DELL】や【hp】。
それに遅れること半年近く経ってやっと
欠陥商品として名高いIntelの黒歴史『Pentium D』から移行した程の鈍足さ。
そんな対応の遅さ、いい意味で言えば新商品に対して常に慎重な対応を取り続ける国内メーカー代表ですが…
今期モデルは
開発陣が総入れ替えしたんじゃないか
と疑いたくなるほどに最新プラットフォームを取り入れまくった超スペックになっております。
っていうか関係者各位ならば間違いなく驚愕の声を漏らすほどに
間違いなく、【変革】が訪れています。
原因として考えられるのは、やはり外資系メーカーに奪われた一部シェアの奪回。
そしてなによりも頭を悩ませている《Windows Vista®》とかいう
非常にKY極まりないコノヤローなOSのせいでしょうそうに決まっている。
それでは、【NEC】のハイエンドノートPC、
「LaVie C」のBTOモデルをご覧下さい。



ご覧の通り、CPUには市場に参入したばかりのCentrino2を導入済み。
更に驚きなパーツがグラフィックボード(以下、VGA)にGeForce9000番台(以下、GF)を積んでいることです。
それもGF9600M GS。
「なんだよ!NECやればできるじゃないかっ!!」
と言いたい。
でも9600GTではなく、9600GSという中途半端な残念感がNECっぽいといえばNECっぽい。
しかし、過去の市場対応例から鑑みれば…。
今期モデルもGF8000番台当たりが搭載されるのが妥当であると誰もが思ったはず。
そもそも聞いた話ですが当のNEC社員ですら自社のPCスペック初めて見た時驚いて声も出なかったというのだから。
そしてディスプレイが16型wideというこれまた微妙すぎるチョイス。
余りにも微妙すぎてリアクションが取れません。
解像度が「1,366×768」。
え…?なにこの数字??
キリが悪いし。
なんで17型wideにしなかったかと問い詰めたい。
そして肝心の価格面ですが…。
これだけのスペックで20万ちょいというのは中々いいと言えます。
っていうか安いよ。
どうしちゃったの、NEC…。
逆にこれだけ変革があるとすごく…心配です…。
9/25迄のキャンペーン価格ということで、来週には価格変わってしまうでしょう。
しかし、秋冬モデルは今月出たばかりの新製品。
まだまだ値下がりなどしていない市場で、いきなりこの価格ですからね。
今後…2009年春モデルにチェンジする頃になれば、更にお手ごろな価格になるのではないでしょうか。
推測に過ぎませんが、上記スペックで18万は余裕で切るんじゃないかな。
最後に、リネ2の動作検証ですが…。
実際にインストールして動かしてみました。
以下の条件でスムーズに狩場を移動できましたね。
●解像度:32bit 1280*800
●反射効果・シェイダー以外のテクスチャーやら視野は「high」or「wide」
●ギランには近寄らない
結論、「リネ2できます」。
今後の国内メーカーゲームPC汚名返上のキッカケとなることを祈ります。
ハッキリ言えば一発屋で終わらないことを痛切に願います。
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エントリーNo.2 【FMV】
これまた伝統を守る有名メーカーですが、今期モデルではある一点において
見事に【NEC】どころか【VAIO】【TOSHIBA】すら出し抜きました。
一体、ドコで出し抜いたのか。
それは「BIBLO」の搭載メインメモリです!


なんと「DDR3」搭載しちゃってるんです。
ソコなんだ!
ソコにこだわるんだ?!
それでVGAが「ATI Mobility Radeon HD 3470」…って
お金掛けるべき箇所間違えてませんか富士通さん。
未だに自作erといえども、「DDR3」を真っ先に選ぼうという方は過半数に満たないはず。
また《WinPC》といったPC雑誌や、高名な《ImpressWatch》といったIT情報総合サイトにおいても、
「DDR2」のコストパフォーマンスには敵わないといった記述が見られます。
例えば、《DOSPARA》の直販サイトにて調査してみました。
現在DDR2で最も流通量の豊富な「DDR2-800(PC-6400対応)」、
FMVのBIBLOに搭載されているものと同ナンバー「DDR3-1066(PC-8500対応)」、
この両者共に正式なブランド名を背負った商品で価格比較すると…
DDR2-800最安値(1GB*2):¥3,560(Transcend製)
DDR3-1066最安値(1GB*2):¥8,880(A-DATA製)
ならば、DDR2-800(1GB*2)を2セット購入して、
¥7,120で済ませた方が安い上に早く効率がいい。
それでも尚、DDR3を買うというのは敬愛すべき自作erであり、
DNAレベルで定められた自作er故の意思であり、結局自慰行為以外の何物でもないワケですが。
FMVはメーカーであって、
より低いコストで、より良い商品を提供し、会社が儲からなきゃ意味がありません。
それが仕事なんだから。
よって、「DDR3搭載っ!!」というインパクトはあります。
ですが、万人に協賛を得られるインパクトではなく、
それもモノの数秒で霧散します。
仮にDDR2とDDR3の差額が上記の通り、¥5,000であったとしたら…。
VGAが「ATI Mobility Radeon HD 3650」であった方がリアクションは良かったのではないかと思います。
(VGA比較一覧表 参照URL:http://mizushima.ne.jp/topic/GPU-benchmark/index.php)
価格面を見ると、¥212,800。
・・・・・これなら【NEC】買うね。
リネ2の動作はというと…。
【NEC】のものと余り変わりませんね。
VGAパワーなら確かにGF96GSの方が高いです。
しかし、数値的な速度差と、体感速度の差というものは得てして異なります。
ココがPC選びで一番悩むっちゃ悩むトコロです。
実際問題、安くても動きゃいいんだからね。
「安ければ」の話ですから、当該機種には当てはまりませんが。
結論、「リネ2できます」。
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エントリーNo.3 【TOSHIBA】
【NEC】や【FMV】と違ってワールドワイドな商圏を持っている【TOSHIBA】です。
先述の通り、法人機種じゃないとBTOできないので既製品で選ぶしかありませんでした。
というワケで、【TOSHIBA】ハイエンドPCはコチラ↓。



何よりも驚くべき点。
ソレは18.4型wideという液晶画面でしょう。
18.4型って大きさに関して、
ソレはもうノートPCと呼べるのかすら怪しいトコロではあります。
コレ買ってまでノートに拘るのかと。
しかし、モニターのバカデカさに隠れて光っている点が一つ。
VGAです。
ご覧の通り、GF9600M GTが搭載されております。
GFにおいての上位末尾記号がGTでその下位がGSですから、
【NEC】のVGAよりランクが勝っていると言えるでしょう。
しかし、如何せんBTOできないとCPUすら取っ替えできませんので、
PCにおける最優勢項目であるCPUパワーにおいて劣っている点が否めませんね。
価格が¥217,800。
・・・・・オーダーメイドできれば…。
これだとCPUが【NEC】【FMV】に比べて魅力に欠けます。
勿論、遅いCPUではありません。でも不満感は生まれますね。
そもそも【TOSHIBA】製ノートの優れた点は、
当社ブランド「Qosmio」の地デジ搭載PCにこそあります。
おかしいくらいに技術注ぎ込んでる程、最先端突破してますから
【TOSHIBA】製PCの真髄は「地デジノートPCにあり」
というのが私の価値観です。
リネ2動作環境につきまして、推論。
「リネ2、できるでしょう」。
CPUの差がどっかで体感できるんじゃないかな
というのが根拠です。
当機種はweb限定モデルである為、実際に使える機会もないですから
正直、実際はどんなもんか判りかねます。
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エントリーNo.4 【VAIO】
もう知らない人などいない、超大手メーカー【SONY】製ブランドPCですね。
「SONYタイマー」だとか「地雷」だとか「不発弾標準搭載」だとか「核融合炉」だとか言われているのも事実ですが、
この際、そういったファクターは一切無視でいきます。
そもそも【VAIO】購入者層は、
「PCが欲しい!」
ではなく、
「VAIOが欲しい!」
という、いわゆるSONY信者である率が格段に高い為、
例え使っている【VAIO】で火傷しようが、発火しようが、バッテリーが爆発しようが、それが最早一種のテロであろうが、
私を含むSONY信者にとっては
「屁のツッパリはいらんですよ。」
の一言に尽きるのです。
それでは、流石SONYだけあって公式HPまで段違いなセンスを伺わせる「SONY STYLE」にて、
【VAIO】のハイエンド機種「Type A」のBTOシミュレーション結果考察です。


何が目を引くって、とてもじゃないけど他国内メーカーには真似できないRaid0構成が選べるトコロです。
むしろ、「Raid以外選ばせねぇ」という強攻姿勢がステキ過ぎて不安過ぎます。
そもそもHDDの選択肢がノートのくせに『最低で500GB』とか問答無用な程にも限度があります。
そして価格面についてですが、これも今更言及するつもりはありません。
¥314,800。
この価格は
「ブランド名」+「デザイン性」+「SONYの技術力」+「自慰行為」=プライスレス
と言いたい所を大特価で¥314,800としているのです。
SONY信者なら価格で文句言うなと声を大にして言いたい。
壊れてもいいじゃない。
タイマー発動?いいじゃない。
発火?爆発?いいじゃない。
VAIO持ってるというだけでステータスになるんです。
ぶっちゃけると、そう思えない人だと買って損するだけです。
リネ2の動作に関しましては、不安点はないかと思います。
【NEC】【FMV】に比べ、純粋に性能で勝っておりますので…。
HDDはRaid0だしね。
結論、「リネ2できます」。
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エントリーNo.5 【DELL】
さて、王者【DELL】の紹介です。
相変わらずこの会社と営業方針は-_-ですが、
作ってるPCはイイんだから憎いアンチクショウってヤツです。
尚、【hp】は価格帯で【DELL】に被り、尚且つ余り目立った構成が調査した限り見当たらなかったので省いてます。
外資系代表として【DELL】を検証します。
比較検討機種は、当社ハイエンドPCの「XPS」ブランドから
「XPS M1730」という完全究極ゲーミングマシン。
他BTOキャリアが絶対に追随できない、世界の壁を体感できる選択肢群をご覧下さい。


選択肢の豊富さが国内メーカーとは段違いですね。
CPUはIntelの最上位CPU「Core2Extreme」を搭載可能。
VGAはnVIDIAの究極殺法「SLI」を搭載可能。(注:ノートPCです。
ノートPCに私の自作マシンが負けそうで泣きそうです。
続いて価格面。
この見積もりは本当にやりすぎた感があるので、値段も凄まじいことになってます。
しかし、妥当な値段と言えるでしょう。
そもそも歴記としたメーカー製ノートPCでこれだけのスペックを手に入れるのは
【DELL】くらいでしかできませんから、
望むならなら¥465,880払うしかないワケで。
そして本当にコレだけの額を払って実際に購入されている方をもう幾人も見てきたワケで。
リネ2動作環境ですが、
これで動かないなら、どんなPCだろうが動きません。
ただ、要注意点が一つ。
「SLI」というのは少々特殊である為、
ゲームによっては「SLI非対応」なんていうのもあります。
¥465,880払って買ったのに、やりたいゲームが動かない
というケースも実際にあったようですし、買う際は下調べ必須ですね。
最後に、【DELL】製品を買う際の心構えですが。
以前も日記に記載したとおり、
サポートはお察しというかむしろあってないようなもの
とご理解した上でご購入ください。
サポセンに電話掛けたら
いきなり「ニーハオ^^」とか言われて受話器を置くようでは、
【DELL】はお勧めできません。
以前、某家電量販店の「DELL RealSite」(DELLのPCを販売員と相談しながら電気屋で購入できるスポット)にて、
実際にあった事件というかむしろ私はその時隣にいたのですが。
「教えてもらったサポートセンターとかいうトコロに電話掛けたら、
何か変な中国の怪しい組織
に繋がっちゃったじゃないのっ!!(憤怒」
・・・・喚きたてる妙齢のオバサマがおりました。
【DELL】としても、まさか自社のサポセンを「何か変な怪しい組織」とまで勘違いされる事態は想定外であったに違いない。
かといって、延長保証無しで【DELL】を買うのも自殺行為です。
特にゲーム用PCは単価が高くなります。
少なくとも、単価が15万超えるようであれば、延長保障に加入する検討すべきです。
全く不具合も起きずに掛け捨てになったも仕方ありませんっていうか、
それならそれでラッキーと思うべきでしょう。
そもそも切り捨てるような言い方ですが、
メーカー製PCを買う意義は
『豊富で磐石なサポート体制があるから』という理由しかありません。
むしろそれ以外に選ぶ理由が見当たりません。
サポート必要としないならショップブランドで買うか、アキバにいって現地で店員に見繕ってもらうか、
勉強して自作しましょうそうしましょう。
『メーカー製なら壊れないから』等というオッパッピーな認識は今すぐ丸めて燃えるゴミと一緒に出して下さい。
喩えフル¥掛けられた様なPCでも動かなくなるときは来ます。
それもいつ来るか分かったモンじゃない。
そんな理不尽でできた精密機器の集合体がPCです。
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エントリーNo.6 【EPSON】
知る人ぞ知る、信頼性の高い【EPSON】のPCブランド「Endeavor」です。
プリンタじゃありません。
【EPSON DIRECT】というサイトで取り扱っているBTOパソコンです。
「Endeavor」というブランドは過去に【EPSON】が買い取った某会社の後継機になります。
【EPSON】といえばプリンタだけに留まらず、プロジェクターでも世界で一流ですし、
お詳しい人なら液晶においてもその優れた技術力を備えた一流メーカーという認識をお持ちかもしれません。
実際、今有名な【SHARP】が我が物顔で売ってる「AQUOS」の液晶だって、
アレは元々【EPSON】から買った技術で作っているものであり、
秘めたる技術力はどうやら凄いらしいです。
それでは、「Endeavor」でのシミュレーション結果です↓。


一応国内メーカーということです。
しかし、ご覧の通り。
上々な選択肢が揃えられており、ハイエンドPCの名に相応しい構成をチョイスできます。
VGAにGF88GTX搭載可能であるのが魅力的ですね。
また【EPSON DIRECT】は、そのサポート体制の素晴らしさでも有名です。
特に修理対応が鬼のように早い。
お前ちゃんと修理したんだろうなと疑いを持ちたくなるような
一日修理対応というサービスが存在するのは【エプダイ】の強みでしょう。
価格面についての言及です。
やはり相応のお値段。
主観を捨て客観的に見て、上記の【VAIO】を買うくらいなら【エプダイ】で買いますね。
【DELL】の「XPS M1730」と比較しても、
(より現実的な)コストパフォーマンスとサポート体制で
【エプダイ】に軍配が上がりそうな気がします。
まぁ【DELL】は安く買おうと思えば、もっと安くできますからね。
BTOの仕方によっては【DELL】の方が勝る構成もあるでしょう。
リネ2動作について。
結論、「リネ2できます」。
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長々と書き連ねましたが、市場の動向を見ていると、
まさに今我々はIT事業において『変革』の時代に生きている
と実感できますね。
3年前まではこんな感じの↓ノートPCが市場を占めていたわけです。
●CPU:Celeron M
●RAM:512MB
●HDD:80GB
●VGA:なし(チップセット内蔵)
しかし、今はメーカー製に「2GB RAM当然」+「デュアルコア当然」
+「大容量HDD当然」といったスタンスが確立しつつあります。
私達の未来であったものが、いまや振り返った足元に転がっているワケですね。
いやはや、感慨深い。
.
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